慢性頭痛を手放すためには?
阪急京都線淡路駅西口から徒歩6分
鍼灸整体 旬 院長の植月です。
慢性頭痛でお悩みの方は多く、ご相談いただくことが多い症状の一つです。
慢性頭痛は大きく3つのタイプに分類されます。
痛みの特徴 | 主な原因・メカニズム | |
|---|---|---|
緊張型頭痛 | 頭全体が締め付けられるような鈍痛 首や肩の凝りを伴う | 筋肉の緊張と血流悪化 |
片頭痛 | ズキズキと波打つような強い痛み 光や音に敏感になる 身体を動かすと悪化する | 脳の血管の拡張と炎症 |
群発頭痛 | 片側の眼の奥が激しく痛む えぐるような猛烈な痛み 一定の期間、毎日同じ時刻に起こる | 脳の視床下部と血管の異常 |
これらの中で、圧倒的に多いのは『緊張型頭痛』で、全体の7割を占めると言われています。
今回は、緊張型頭痛に注目してその予防・解消方法をお伝えしていきます。
緊張型頭痛とは何か?
長時間のデスクワークやスマホ操作による姿勢の悪さ、精神的なストレスによって首や肩の筋肉が収縮し、神経を刺激します。
後頭部を中心に、おでこや首筋、肩にかけて両側が痛みます。

首や肩のひどいコリ、めまい、目の疲れを伴うことが多いです。
長時間同じ姿勢を続けるなどの身体的ストレスのほか、不安やプレッシャー、環境の変化などによるストレスが自律神経を乱して無意識に筋肉をこわばらせ、緊張型頭痛の原因となります。
緊張型頭痛を予防・緩和するために
血流を促し、筋肉の緊張を緩和することが緊張型頭痛の予防や解消のために大切です。『温める』『ほぐす』が対策の基本です。
お風呂にゆっくり浸かる
ホットパックや蒸しタオルで首や肩を温める
首のストレッチや肩の運動を行う
などの対処方法が知られています。
そして、特に着目していただきたいのが胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)です。
胸鎖乳突筋の働き
胸鎖乳突筋は、耳の後ろから鎖骨・胸骨にかけて斜めに走る首の大きな筋肉です。首を前に曲げる、首を横に倒す、顔を左右に向ける、などの働きをします。

特に顔を左右に回旋させる動作の際によく働きます。
複数のモニターを使ってパソコン作業をしている方などは、顔の向きを左右に変える動作が多いので、胸鎖乳突筋が強く緊張している事があります。
胸鎖乳突筋は呼吸時に胸郭を引き上げる補助呼吸筋としての役割も担っているため、緊張が強くなると呼吸も浅くなりやすく血流や酸素の循環が悪くなります。
胸鎖乳突筋の緊張をチェックしよう!
鎖骨を人差指と中指で挟んで、左右に揺らしてみてください。

揺らしたときに鎖骨周り、特に鎖骨と胸鎖乳突筋の結着部位に痛みがありますか?
痛みがある場合は胸鎖乳突筋が緊張してる証拠です。この胸鎖乳突筋の緊張が、頭痛の大きな原因の一つとなっているはずです。
胸鎖乳突筋を緩めるコツ
① 作業環境を整える
胸鎖乳突筋が緊張する最大の原因は頭が前に出ることです。頭が前に出て『ストレートネック』『スマホ首』と呼ばれる状態にあると、重さ約5kgの頭を支えるために胸鎖乳突筋が常に緊張する事になってしまいます。

パソコンを使ったデスクワークが多い方は、ディスプレイの位置を確認してください。目の高さに合わせるのが理想です。特に視線が下がると頭が前に落ちて胸鎖乳突筋への負担が倍増します。
さらに画面は正面で見るようにこころがけると
なお首の負担が減りやすくなります。
もう一つ、顎周りの筋肉や肩甲骨の位置も気にすることで、胸鎖乳突筋の負担を減らす事ができます。
スマホを見るときも同様です。スマホスタンドを使ったり、スマホを持つ手の位置を工夫して、『目線の高さ』にスマホが来るように注意してください。耳の穴が肩の真上に来るイメージを意識します。
② 姿勢を整える
肩甲骨を背骨に寄せる(肩甲骨内転)の姿勢を意識してください。いわゆる『胸を張る』という姿勢です。
寝ているときの姿勢にも注意が必要です。高すぎる枕を使うと寝ている間ずっと胸鎖乳突筋を緊張(収縮)させてしまいます。
③ ガムをかむ
噛む動作によって顎の関節(顎関節)やその周囲の筋肉が適切な長さにリセットされるため、隣接する胸鎖乳突筋の無駄な力みが抜けていきます。また、一定のリズムでガムを噛む「リズム運動」はセロトニンの分泌を促します。セロトニンの分泌により脳がリラックスモードに切り替わると、筋肉の緊張が和らぎます。
以上①~③に留意することで、緊張型頭痛のリスクを大きく減らすことができるはずです。
また、胸鎖乳突筋の緊張をほぐすことにより、顔のむくみやくすみの解消、二重あごの解消、フェイスラインをシャープに整える(小顔効果)などの美容に対する効果も大きいことが知られています。ぜひ挑戦してみてください。


コメント